山下達郎さん「尊敬の念、今も変わらず」 ラジオでジャニー氏に言及:朝日新聞デジタル (2023-07-09) https://www.asahi.com/articles/ASR795GC3R77UCVL055.html
コメントプラス 服部倫卓(北海道大学教授=ロシア・東欧) 2023年7月10日16時27分 投稿 【視点】 かれこれ40年ほど、山下達郎さんのファンを務めさせて いただいている。ファンの中でも、変わったファン だとは思うが、一言、述べさせていただく。
私はそもそもミュージシャンに特別高潔な人格は 求めないが、正直言うと、近年、達郎さんがJポップ の良心のような位置付けをされ、妙に持ち上げられる 風潮に、居心地の悪さを感じていた。 40年来、愛好している、私の目から見れば、 達郎さんはかなり偏屈で、面倒くさい人である。
ずばり言えば、達郎さんは「逆張りの人」だと思う。 それが素晴らしい影響をもたらすこともあり、たとえば、 達郎さんはかつての日本ではまったく見向きも されなかったサーフィン&ホッドロット、ドゥーワップ、 ファンクといった音楽を熱心に愛好し紹介することで、 日本の音楽ファンの視野を広げた。
ところが、サーフィン&ホッドロットが行き着くところ まで行き着いたビーチボーイズの幻の名盤 『スマイル』が、日本の音楽マニアの間であまりに 持ち上げられると、達郎さんはそれを疑問視し、 「いやビーチボーイズの本質はサーファーガールだ」 と言ってみたりする。あるいは、ビーチボーイズの 来日コンサートの際、競演を打診されたにもかかわらず、 きっぱりと断ったという。
大瀧詠一さんが亡くなった時、日本の音楽界では ちょっとした追悼ブームが起きたが、大瀧さんの 最も近くにいたはずの達郎さんはその風潮から あえて距離を置き、しばらく沈黙を貫いた。
こうした逆張りの事例は、枚挙に暇がない。拝見 していると、本人は計算高くそうしているのではなく、 本能的にそう行動しているのだが、とにかく 世の大勢には流されまい、あえて少数派として 自分の流儀を貫くのだという考え方が、 骨の髄まで染み付いている感じがする。
今回のジャニーズ問題に関するコメントも、 一種の逆張りなのだと思う。 故ジャニー氏、ジャニーズという会社への バッシングが広がっているところなので、自分は あえてそれとは距離を置き、批判の合唱には加わらない。 このご時世、あえてジャニー氏への恩義を 大切にすることの方が、自分らしいはずだ。 そんな風に、意固地になってしまった印象を受ける。
今回ばかりは、世の大勢にはくみしない、逆張りの つもりが、大失敗だったと言わざるをえない。 多くの指摘があるように、スターシステムと性搾取が 一体となったエンタメ企業に長くかかわってきて、 知らぬ存ぜぬという態度は通用しない。
↑ 「かなり偏屈で、面倒くさい人」 理解してそうでいて 「逆張り」と言いきってしまうこの人が「逆張り」では? 「理性」とか「バランス感覚」とかではダメなん? ラジオ番組の翌日に早々に「大失敗」とか言っちゃうのも 気が早すぎないですか? これがもっと流行りモノの 人の対応だったら大失敗なんでしょうけど
>幻の名盤『スマイル』が、日本の音楽マニアの間で >あまりに持ち上げられると、達郎さんはそれを疑問視し、 >「いやビーチボーイズの本質はサーファーガールだ」
↑ 「ペットサウンズ」「スマイル」ばかり持ち上げるのでは なく全体を見て評価するべき…みたいな? 知らんけど
>ビーチボーイズの来日コンサートの際、競演を >打診されたにもかかわらず、きっぱりと断った
↑ ブライアンは来たんですか来なかったんですか それ関係なしに断ったら逆張りですかそうですか
大瀧詠一さんは ブライアン ウィルソンの来日と 清水ミチコさんのライブの日がカブった時 清水ミチコさんのライブの方に行かれたそうです
https://4325.net/blog_backnumber/2014/01/post-1745.html
>知らぬ存ぜぬという態度は通用しない
↑ 松尾潔氏は英BBCのドキュメンタリーを見るまで 知らなかったそうですが… 松尾氏『これまで自分は 一体どこに立って何を見てきたのだろう。いや、何を 見逃してきたのだろう。はげしい悔恨の念に襲われた。』 その英BBCドキュメンタリーを達郎さんは 「見た」とは言ってないし 見ていないのなら 当然知る筈もないですよね? それが「通用しない」なら 松尾潔氏の言い分だって通用しませんが
Twitter
@m_maniac_man 傲慢だと分析している人がいるが、 「私を批判する方に私の音楽は必要ない」と言う発言も 彼なりの怒り。怒鳴らないで怒れるが達郎さん。 今回の件で擁護したファンに 「達郎ファンは達郎に忖度した」 と思う者がいるとするならそれでも構わない。 生半可な気持ちで達郎ファンやってない。 #山下達郎 午前11:57 · 2023年7月17日
「天文台の職員」になるはずが…?山下達郎インタビュー 「音楽だけは自分に嘘をつかなかった」(現代ビジネス編集部) (2022-06-22) https://gendai.media/articles/-/96443?page=2
――山下達郎さんは、常に物事を冷静に捉えている 印象を受けますが、日々のニュースをどのように ご覧になられているのでしょうか?
メディアというものは悲しい話題が好きなので、 そういうのを見て心を傷めることは多々あります。 だけど、そうした悲しみや絶望とは別に、 「何が本当に正しいのか」という問題は、 特に今の時代は判別がとても難しい。
「ニュースは全部嘘だ」などとは言えないけれど、 だけど全てが真実だとも思えない。 それらを見極めるためには学習が必要ですけど、 そのための十分な学習機会も得られていない。 だから僕たちは、「本当の情報をとらえ切れているか」 ということを、常に意識していないといけない。 政治的な争乱とかを見て、色々なことを考えさせられます けど、だからといって、性急に行動すれば何でも良いと いうものではないと思います。
僕が若い頃の、70年安保の時代を経験して学んだことは、 「党派性などの教条主義がいかにインチキか」という ことでした。唾を飛ばしながら怒鳴りまくるような 論調に、さしたる深みも真実も無かったですし、 「絶対的な善悪」を声高に訴えるようなアジテーションの 虚しさも、これまでの人生で散々体感し痛感してきた。
だから、「本当の意味で思索に優れている人間は、 平常心で静かに話す」というのが、僕の人生で得た教訓 でもあるんです。 でも、自分は勉強がまだまだ足りないところがあるので、 時に冷静に話せなかったり、尖ってしまう部分もある。 それに気づくと、「まだ人間ができてないな」と、 家に帰って反省するんですけど…(笑)。
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